待ちに待った人
かんこくから別府に来て2年。カヤは1年ぐらい前に、バスのまどから見た赤い色が気に入って、このアパートにひっこした。アルバイトと忙しい大学のせいかつで、まだ別府のまちについてはよく知らない。でも、7かいの部屋のまどから別府のまちを見るのが日課だ。うつくしい海や山を見ていると、こころが洗われる。このまどから、まちに住んでいる人々をかんさつするのも楽しみの1つだ。
3か月前の雪が降るさむい日も、「今日はアルバイトに行きたくないな。」と思いながら、まどの外を見ていた。いつも元気なねこちゃんも、この日だけはさむそうに小さく丸くなっていた。そこへ見たことがない、きれいな女の人が来た。彼女はねこちゃんをやさしくだきあげて、コートの中に入れてあげた。そして、そのまま、おやつをあげながら、少しの間いっしょに遊んだ後、「またね!」と小さく手をふって行ってしまった。ねこちゃんは遠く見えなくなるまで、ずっと彼女を見ていた。
その日から、ねこちゃんは毎日彼女を待ち始めた。カヤもまるで自分があのねこちゃんになってしまったように、毎朝、アルバイトに行く前にはまどの近くに立って彼女をさがした。2週間ぐらいたったある日、いつものようにあついお茶を飲みながら、まどの外を見ているとき、ついにあの女の人がおやつを持って会いに来た。カヤはうれしくなって、いそいでアパートを出て、彼女をよびとめた。びっくりしている彼女をさそって、海の近くの公園へ行って、しばらくさんぽした。歩きながら、まどから見たときの話をすると、彼女はやさしくわらって、「私の名前はグリ。ウズベキスタンから来たの。」と言うと、ねこちゃんにあげるおやつをカヤに1つくれた。カヤはやさしくだきあげられたねこちゃんのように、あたたかい気持ちになった。
その日から、 カヤの別府でのせいかつは、このアパートのように赤くカラフルになった。カヤは今ベストフレンドとの毎日を楽しんでいる。
その絵を描いたのハンです。グレイディーさん、別府にまだ来ないが、すごく別府らしいのストーリーができたね (*‘∀‘)
その建物の辺には、本当に一匹の優しい猫ちゃんがいる。私もよく彼女に食べ物をあげる。そして、別府にいる学生たちは本当に海へ話しに行くことが好きだよ。 早く別府に来てね!(^^)!