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執筆者の写真エヤル

餅ヶ浜のクラゲ

自然の不思議な力

 子供の時、11歳から14歳まで、イスラエルでウインドサーフィンのプロチームに入っていて、一週間に4~5回くらい練習していました。そのため生活の中心は海になり、私は時々、海が陸よりも家のように感じていましたが、海は突発的な強い自然の力を持っているので、いつも注意していました。


 イスラエルでは、一年間に何度か沢山のクラゲが出て来て、大きい頭がある白いクラゲ、茶色や紫色の小さなクラゲ、クラゲを食べる海亀も見たことがあります。ある日、ウインドサーフィンをしていた時、海に落ちてしまい、火傷と感電が混ざったような痛みを感じました。クラゲは見えませんでしたが、手と足がすごく赤くなって肥大して、一年以上も痕が残りました。この経験から、クラゲを恐れるようになりましたが、恐れだけではなく、私はクラゲに自然の強さの象徴的なイメージを持つようになりました。なぜなら、クラゲは原始的な動物ですが、その力の影響はとても大きいことを実感したからです。


 それから12年が経ち、リラックスするために、別府の餅ヶ浜ビーチを散歩していました。季節がだんだん春になってきて、空がきれいで、海も透明で、素敵な日だと考えていました。餅ヶ浜ビーチには長い桟橋があり、海の上を歩けるような感じがして楽しかったと同時に、海の中に非常に恐い、赤い縞々のクラゲを見ました。頭はあまり大きくなかったですが、触手がとても長くて、私はこの長さのクラゲは全く見たことがありませんでした。すぐさま緊張が走りましたが、尊敬を感じ、観賞しました。


 そして、イスラエルは小さい国なので、自然の動物や景色は、すでに全部の種類を見たことがあるように感じていました。しかし日本は広く、ここに住んでいる時間はまだ短いため、まだ見たことがない自然の種類が沢山あって、新鮮に感じます。したがって、「アカクラゲ」という、新しい自然の力の強さの象徴を見たことを通して、今一度、私が世界の事について何も知らないことを実感した、不思議で素晴らしい経験でした。

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